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おお、悲しいかな。女性を性欲の対象としてしか見ることができないとは。いな、されどこの問題は、単に嘆くばかりで終わらせることができるものではあるまい。 物心ついた頃人間は、異性を異性として意識しはじめる。男の例を取るならば、相手が女であるということを意識してしまうのである。そしてこういった意識は、とくに男性に多いように思われる。 友人同士の中で、異性ということを意識せずにいられる人が、現実問題、どれくらいいるだろう。とくに思春期以降の男の中で。電車の中や道ばたで、かわいい女性を見かけたとき、その人を見てしまうのは自然なこと。そして服の中にある胸の膨らみ具合とかを、横目で伺ってしまうのであるよ。実際に触りたいと思うこともあるだろう。それを理性で抑えているのだが、しかし頭の中では、いろいろな妄想を起こしたりする人もいれば、独りでに性的興奮状態になり、後ほどのマスターベーションの材料になることもある。 諸君! 聞きなさい。これは大いに結構なことである。想像しなさい。そしてマスターベーションの材料にしなさい。女性諸君は嫌がるかも知れないが、これは男性諸君の本能を満たすため、必要なことなのだから。それに自分がおかずにされているなどということは分からないのだから、少々じろじろ見てくるスケベそうな男がいても、許してあげなさい。その人は性欲に飢えていて、あなたを見ること、そしてあなたの見えない部分を想像することによって、その欲望を満足しているのだから。 男性諸君よ、想像は構わない。しかし絶対に行動に移し、女性を被害者にしてはならない。隠れて何を思おうとあなたの勝手だが、人を傷つけてはならない。決して手を出してはいけません。見えない部分、触れない部分があって良いのです。そう、越えられない一線があるのですよ。その一線の向こうが神秘であり、神秘であるがゆえに、人は憧れを抱くのです。 |